中国の配車サービス最大手「ディディ」が、ニューヨーク証券取引所から撤退すると明らかにしました。データ管理の規制を強化する習近平指導部の方針に従った措置とみられます。
「ディディ」は3日、SNSの公式アカウントで、「慎重に検討した結果、ニューヨーク証券取引所の上場廃止手続きを開始し、香港での上場に向けた準備作業に着手した」との声明を発表しました。ディディは今年6月、ニューヨーク証券取引所に上場、当時の調達額はおよそ40億ドル、時価総額はおよそ7兆円規模に達していましたが、中国当局がその直後、「国家の安全に関わる理由」として、アプリの新規ダウンロード停止を命じていました。
アメリカなど国外へのデータ流出に神経をとがらせる習近平指導部はデータ管理の規制を相次いで強化していて、今回の措置はその方針に従ったものとみられます。